Fisher

いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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本-筑摩書房

芸術はどこにありますか 「ネオンと絵具箱/大竹伸朗」

今まで目の前になかった「質感」を伴う世界が「外側」と「内側」で共振し始める瞬間、それら二点間にスーッと一本の頼りない蜘蛛の糸が風に揺られてフラフラユラユラと伸びていく思いがする。 その糸の「質感」に触れる気持ちは非常に微妙であやうい。そのあ…

ゆめうつつ 「木挽町月光夜咄/吉田篤弘」

その名を吉田音吉という。おときち、である。いい名前だ。自分でもいい名前であると自惚れたのか、音吉は鮨屋の屋号に自分の名前を冠して『音鮨』と称した。いい名前である。これにはさっそくぼくもあやかりたくなって、自分の架空の娘を吉田音よしだおんと…