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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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あなたはなぜ生きていますか 「K2に憑かれた男たち」

 

昔々、あるところに、登山家というへんな人種があったとさ。

夏になると、テントしょって、わざわざさみしい山へ入って、喜んだ。

冬になると、テントしょって、急にヤカンにアイゼン巻きつけ、山の中。

日本中の、山に登り、それでも足りずにヒマラヤまでもと、押し掛けた。

そんなバカな人種はいま、地球の上にいないと、利口な人はいう。

そうでしょうか、ホントでしょうか、それではあたなの前にいるのは、だれでしょう。

バカでしょう。

 

1977年、エベレストに次ぐ、世界第2の高峰「K2」、日本人初登頂が成し遂げられます。

それにいたるエピソードを、隊員をはじめとした、証言と記録によって再構成されたものが本作です。

資金集め、メンバーの選定、組織、そして天候、人間と人間の駆け引き、まるで物語のようですが、ノンフィクションなのです。

 

「こちらC5の赤松です。酸素不足で参っています。飲み物も食い物もありません。門田さん、あなたは私を殺す気ですか。どうぞ」

そのとたん、門田の声がテント内に響き渡った。

「死ねとはいいませんが、死ぬ気でやってください。赤松君、どうぞ」

 

ほかぜんぶ、仕事も家庭も、未来を捨てても、手に入らないものがある。

 

それでも、手にするためには、挑むしかない。

自分の常識の外側にある、情熱を、知りたくありませんか。

フィクションが到達できない境地をたんのうできます。

 

知識はいりません。欲求だけで、読んでください。

 

K2に憑かれた男たち (ヤマケイ文庫)

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