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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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このしゅんかんのために生きてきたっておもうしゅんかん 「僕は奇跡しか起こせない/田丸久深」

 

十歳で突然死んだ幼なじみの真広は、養護教諭になった二十五歳の紗絵の前にいまも姿を現す。人々に幸福をもたらす「キセキ」として。世の中の奇跡のほとんどは、じつは彼ら「キセキ」たちがこっそり手助けすることによって起こっているという。

 

どんな姿になっても、たとえ短い時間しか会えなくても、指さきしか触れ合えなくても、それでもそばにいてほしい、手放したくない。

紗絵と真広の関係は、どこか、不正・欺瞞ともいえそうな、あぶなっかしい奇跡でした。

 

奇跡の種を探し続けたら、いつか大きな奇跡に出会える。

 

わたしたちは、もっと奇跡がほしい、そう願ってしまうけれど、いちどきりだから、それは奇跡ってよべるんだ。

 

物語は終ります。

「キセキ」の存在は、幸いか、不幸か。

ひとりひとりの答を、見つけてみませんか。

 

 

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爪と目(新潮文庫)

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