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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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わらって話せば笑い話 「生きるコント/大宮エリ―」

 

うちのおとんは、かなり古風な人間で、わたしが大学に行くこと自体、反対だった。

「大学になんか行かなくていい。花嫁修業をしろ」

時代錯誤もいいところである。東大を受験すると言うと、おとんは失神しそうになりながら叫んだ。

「お前、そんなことしたら、嫁にいけなくなる!」

東大不合格の春、おとんはホッとした顔で言った。

「よかった、よかったー。不幸になるとこやった」

 

国家試験をサボれるとおもいリオへ行き、本命の男の子にはフィンガーチョコを3本あげて、親孝行がしたくてイタリア旅行に行くが、はしゃぐ母がしんぱいで「合体!」と叫んでは犬のように呼び戻し腕を組ませる……

仕事や家族にまつわる、説明しなければ不可解におもわれてしまう話が、軽快に語られます。

読み切りのエッセイを集めた一冊です。

 

一生懸命やっても空回りして辛かったことを笑いに変えて書き綴ったそんな本です。

 

ほんとはわかってる、わたしたちちゃんと恵まれてるって。

 

でも辛いもんは辛いから、そんなときこそ、わらって話したい、伝えたいですね。

とても読み易いです。

待ち合わせや、休憩時間にちょこちょこ、読んでも楽しいです。

 

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