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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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ほんとうにひとが死んでいるということをわたしたちはしらない 「監察医の涙/上野正彦」

 

 全ての検視に、ドラマがある。全ての死体に、真剣に耳を傾けるべきである。真剣に向き合えば、生きている人間も死んだ人間も、真実を語りだすものである。

 

虐待、自殺、過労死、無理心中。生涯をかけ、二万体の検視を行ってきたひとりの監察医により、ひとつの死、ひとりの死が、記述されていきます。

数ではないということは、こんなにも切実です。

 

医は仁術なり

 

ひとの死を、病死、自死、事故死、そんなタイトルで語りたくない。

 

苦しくなるようなケースばかりです。

向きあうひとの声が綴られた一冊。

 

([う]4-1)監察医の涙 (ポプラ文庫)

([う]4-1)監察医の涙 (ポプラ文庫)

 

 

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