Fisher

いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

MENU

村人たちも電脳巫女の夢を見ます 「キミは知らない/大崎梢」

 

万葉集古事記日本書紀徒然草がいっしょくたになる自分を、ふだんは、まあいいじゃないかと思っている。お父さんはお父さんだ。似てなくてもしょうがない。でも、「水島さんのお父さんは、研究者としてとても素晴らしい方だったと思うよ」、そう言われれば、小学校以来というスキップで廊下を歩いてしまう。お世辞か社交辞令か、そんなの考えるまでもなく、嬉しい。誇らしい。

だから押し入れの奥を引っかき回しノートを探して、先生に見せた。それが五日前。ひと晩だけ貸してほしいと言われ、うなずいた。翌日にはちゃんと返してくれた。

それきり。先生はもう学校にいない。

 

父が遺品を見るなり姿を消した憧れの先生を追って、悠奈はうまれて初めてのひとり旅に出ます。

だけど、ようやく再会できた先生はギャグかとおもうほど別人で……。

誘拐されたり、大地主の直系唯一の子孫だと告げられたり、あげく、スズメバチに刺され、父の死は事故ではなかったかもしれず、逃げ、狙われ、追い、「あいつが黒幕だ」とだれもかれもが言いだして、先生まで、信じていいの?

 

だから恋も夢も、やっかいなんだ。

 

帰れと言われたのに帰らず、ほんのちょっとの思いで寄り道して、とんでもない事態に追い込まれるのは二度目だった。

  

たまには先生の言うことを素直に聞きましょう。

村と神事、巫女の家系。

はちゃめちゃで、おもいのほか生臭い、冒険活劇です。

 

キミは知らない

キミは知らない

 

 

あわせて読みませんか

 

ムーミン一家不在の冬。夢の中の、さらに夢の中の住人たちが、うろうろする物語です。 

広告を非表示にする