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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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いいえ、静かではありません 「喜嶋先生の静かな世界/森博嗣」

 

文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。大学4年のときの卒論のために配属された喜嶋研究室での出会いが、僕のその後の人生を大きく変えていく。寝食を忘れるほど没頭した研究、初めての恋 

 

「いまひとつわからない」ことばかりのなかで、ひとつひとつ、見て、聞いて、知っていく。

喜嶋先生以上に寡黙な主人公のこころのうちが、素直に、いきいきと描かれています。

 

そんなあなたの世界を愛したい。

 

こういう世界にはいられない、という人たちが、少しずつ去っていく。そんな光景を、僕は幾度も見た。恵まれない人の場合は、少しだけ関係のある分野の研究所か、メーカの開発部に就職口を見つけて大学を去っていく。学科の歓送会では、出ていく人は「今までの経験を生かして」と挨拶をする。たまたま横に立っていた喜嶋先生が、僕に囁いたことがある。

「そんな経験のためにここにいたのか」

 

人づきあいが苦手、そんな自分が嫌い、というひと、読んでみませんか。

おもいのほか、いろんなことが起こります。どきどきします。

 

 

あわせて読みませんか

 

混沌で出会いましょう。セーヌ川と良識ゆらめく、青春小説です。

感情教育〈上〉 (岩波文庫)

感情教育〈上〉 (岩波文庫)