Fisher

いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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全知ル 「know/野崎まど」

 

「科学が求めるものはなんだ?」

それは問題だった。

先生が僕に出した問題だった。

僕は考えた。考えた。考えた。

けれど僕は答えられなかった。

初めて会った時から僕は、先生に一度も追いつくことができなかった。

「“全知”だよ」

 

舞台は、超情報化社会では、人造の脳葉<電子葉>移植が義務化された、2081年。

恩師に託された少女は、世界でただひとり、量子葉をもつクラス9、世界のすべての情報をもっていました。

四日間の旅でめぐる、曼荼羅京都御所。迫る追手から逃げ、紛れ……いったい、少女はなにを知りたいのか。

ハードボイルドな展開と、近未来SF、両方が楽しめる一冊です。

 

死とは、情報のブラックホール化なのだ。

 

この未来は、たぶん、とおくない。

 

結末のさきは、読者が考えなければなりません。

初めて読むSFにもおすすめです。

 

know

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宇宙はちいさい智恵子抄ほか、九十三の詩が収録されています。

高村光太郎詩集 (岩波文庫)

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