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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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モラトリアムをさがすモラトリアムに出掛けましょう 「夏美のホタル/森沢明夫」

 

 

写真家志望の大学生・相羽慎吾。卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。そこでひっそりと暮らす母子・ヤスばあちゃんと地蔵さんに、温かく迎え入れられた慎吾たちは、夏休みを「たけ屋」の離れで暮らすことに。夏空の下で過ごす毎日は、飽きることなくシャッターを切らせる。やがて、地蔵さんの悲しい過去を知った慎吾は、自らできることを探し始めるが……。

 

トタン屋根、竹林、蛍の生息する小川。静かで懐かしい風景と、そこに暮らす孤独な人々との出会いが、素直になれないふたりを変えていきます。

 

他人と比べちゃうとさ、自分に足りないものばかりに目がいっちゃって、満ち足りているもののことを忘れちゃうんだって。

 

ほんとうの孤独って、どこにあるんだろう。ほんとうのわたしって、なんだろう。

 

しぜんと、顔を上げたくなる物語です。

はげしいシーンはないので、プレゼントにもよさそうです。

 

夏美のホタル (角川文庫)

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夏の庭―The Friends (新潮文庫)

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