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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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ひとの代りにはなれない。思いの代りにはなれますか 「お待ちしています 下町和菓子 栗丸堂/似鳥航一」

 

和菓子の味わいは心にもやさしい

 

浅草の一角にある和菓子兼甘味処『栗丸堂』。

死んだ両親の和菓子店を継いだ栗田は、日々腕を磨き、従業員や、地域のお得意さんとともに、なんとか切り盛りしています。

見た目はそっくりおなじに作れる、みんな、美味しいって言ってくれる。

だけど、分かる人には、先代の味とのちがいがわかるのです。

一度食べた和菓子の味は忘れず、しかも食べるだけで材料と製造方法がわかってしまうという謎の特技をもつ少女・葵に助けられ、両親の味を再現していきます。

 

他人のことに率先して首を突っ込む柄ではないが。誰かが喜ぶ様を見るのはやっぱりいいと栗田は思う。

まして、それが和菓子によってもたらされたものなら言うことなしだ。

 

たんじゅんな喜びでいい。美味しいって、また食べたいって、思ってほしい。

 

和菓子の魅力はもちろん、地域コミュニティあたたかさがかんじられる一冊です。

なお、人がけっこうたくさん出てきます。短編連作ではありますが、一気読み、推奨します。

 

 

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破天荒。冒険活劇をおもうぞんぶん楽しめそうです。

村上海賊の娘(一)(新潮文庫)

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