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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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だれかがその波に乗っているのです 「大きな音が聞こえるか/坂木司」

 

「どうしてもやめられない。誰に何を言われても今、これがしたい。そんな欲求って、否定できないものよ」

 

サーフィンが好きな高校一年生の泳(えい)は、ある日、“終らない波”ポロロッカの存在を知ります。

「この波に乗ってみたい――」それにはまずは資金集めから!

前半がアルバイトと自分の覚悟、両親の説得のお話。

後半はついにアマゾンへ、そこには異国があって、ひとが、波があって……。

 

ここは涼しくて、静かだ。

でも俺は、蒸し暑くてうるさいところに戻りたい。

皆でわいわい言いながら、飯を食いたい。

ケンカしながら、水に飛び込みたい。

朝のトイレを奪い合いたい。

そうしたい。

俺は、仰向(あおむ)けのまま両手で目を覆った。大人なんかじゃないよ。

 

あなたが乗ったのです。

 

完璧じゃない、キャラクターじゃない人々のぶつかり合いも、心に響くでしょう。

波には乗ります。乗ったそのあと、帰国後までを描いた誠実な作品です。

暇だなあ、とおもっているときにぜひ読んでほしい一冊です。

わくわくしましょう!

 

大きな音が聞こえるか (角川文庫)

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