Fisher

いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

MENU

人生はゲームじゃない 「さよなら、ベイビー/里見蘭」

 

高校を中退すると告げたとき、一度だけ将来はどうするつもりなのかと父に訊(たず)ねられたことがある。返事をする代わりに目の前にあったマグカップをつかんで食器棚に投げつけていた。ガラスが砕け破片が飛び散る大音量が轟(とどろ)きわたった。世界が終わるかと思うほどの音だ。

 

どこかのだれかの赤ん坊をあずかった父が、あずかったわずか三日後に急死。母が死んで以来、ひきこもりとなっていた雅祥(まさよし)は、迎えの予定日まで赤ん坊の面倒を見なければならなくなってしまいます。

遺された子供、遺す親、だれもが不器用で、身勝手です。

 

だけど、だれかを愛したいと、ほんとは、思っている。

 

二十一年という時間が長いのかみじかいのかよくわからない。

一年を365日として7665日。183960時間。総プレイ時間が三十時間のゲームなら6132本はクリアできる計算だ。みじかいのか長いのかはやっぱりよくわからない。

 

人生はゲームじゃない。だけど、ゲームとおなじ、一秒一秒の積み重ねです。

 

ひとは、役目があるから母親になれるわけでも、大人になれるわけでもありません。

 

なにかを望むとき、いつか与えられるとき、受け取れるじぶんになるために、今日を生きたいですね。

 

しっかりしろ! ぐずぐず虫を潰してくれる物語です。

ジャンル、構造は、ミステリです。解決します。

 

さよなら、ベイビー

さよなら、ベイビー

 

 

あわせて読みませんか

 

わたしたちは色に囲まれている。女の子が「ほしい」を信じる絵本。

ももいろのきりん (福音館創作童話シリーズ)

ももいろのきりん (福音館創作童話シリーズ)