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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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これがいのち 「卒業式まで死にません-女子高生南条あやの日記-/南条あや」

 

終止符/私はいつでも追いかけられている

この世の中の喧騒(けんそう)とか

義務なんてチンケなものじゃなくて

自分自身に

 

誰も助けてくれない

助けられない

私の現在は錯乱している

きっと未来も

ならば

終止符をうとう

解放という名の終止符を

 

多弁で、個性も自己主張も強い。年相応の悩みと無邪気さをもっていたひとりの女子高生がつづった日記が、本書です。自殺に至るまでの最後の三か月間が抜粋されています。

過剰な自傷行為と、脚色された日々が、ポップでキュートな文章として構成されていくとき、過剰なキャラクターがいのちを凌駕してしまう。

 

ここは暗くて怖い

 

これがいのちだ、だけどこれが唯一じゃない、正解でも、結末でもない。

 

あきらめるためのことばにならないように、この一冊を通過して、大事にしたいものはこころのすみっこでそうして、いのちを繋げなければなりません。

いまだ答の出ない問い「彼女をだれが救えたのか」、あなたは無視できますか。

大人になってから読みたい一冊です。

 

  

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