Fisher

いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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もうめまいは起きている 「推定少女/桜庭一樹」

 

最近の子はみんな殺人鬼。

ぼくはもう、家に帰って、話を聞いて下さいじつはこうなんです、などと説明する自信がなかった。逃げよう、とばかり思っていた。

 

逃げ込んだダストシュートの中で、全裸の美少女を見つけます。

「白雪」と名前をつけて、逃走仲間にするのですが……。

 

少女はいったいだれなのか、主人公はなんの罪から逃れようとしているのか。

ミステリ要素のあるエンタテイメント小説です。

 

毎日どこかで、ぼくたちは大人にころされてる。心とか。可能性とか。夢見る未来とかを。足蹴(あしげ)にされて踏みつけられて、それでもまた朝になったら学校に行かないといけない。

そういった殺戮(さつりく)は、日本中いたるところで毎晩のように起こっているんだ。この瞬間だって、泣きそうになって夜空を見上げている中学生は、ぼくだけじゃない。同じ夜空を見ている誰かが、いるはずなんだ。

 

口ばっかり、足ばっかり動いて、わたしを引き摺りまわすんだ。

 

ストレートなことばの乱発に、撃たれるのも気持がいいです。

大人になったばかりの少年少女へ。あのころのことを思い出せる自分がきっと見つかります。

気負わず一読を。

 

注意 実験的に、結末は3パターン用意されています。

 

推定少女 (角川文庫)

推定少女 (角川文庫)

 

 

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