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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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きみに幸あれ! 「タルト・タタンの夢/近藤史恵」

 

カウンター七席、テーブル五つ。下町の片隅にある小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。シェフ三舟は、フランスの田舎のオーベルジュやレストランを転々として修行してきた変人。無精髭を生やし、髪を後ろで束ねた無口なシェフの料理は、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。そんな彼が、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。

 

事件はすでに起こっています。

そして棚上げになったまま、彼らはぐうぜん、店にやってくる。

探偵はいません。

解決は、解放されるべきひみつが箱から飛び出してくるみたいに、ふっと、もたらされるのです。

 

彼女の人生はアイスクリームやケーキじゃない。もっと欠くことのできないものだ。だから、彼女には選ぶ権利があるんだ。きみは、ほかにも幸せになれるもの、夢を見られるものを探すことができるんだから

 

幸せがそこにあるって知っていたなら、いちばんに、あなたにあげるのだけれど。

 

人生は未知数、だからこんなにおもしろいですね。

料理を媒介とする連作ミステリ作品としては、ひとつ頭が抜けています。

自慢の謎解きをご賞味ください。

 

 

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