Fisher

いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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いたたたたい 「UNTITLED/飛鳥井千砂」

 

食材は火曜日から仕事帰りに少しずつ買い足して、今朝はいつもより早く起き、お弁当を作りながら、ついでにできる限りの下拵えをしておいた。そして定時きっちりで仕事を終らせ、走って家に帰ってきた。

 

31歳、実家暮らし。生真面目で、自分にも他人にも厳しく、だれにもスキを見せられない主人公。

家を出ていた弟が、あろうことか定職にも就かず、派手な格好をした礼儀のひとつもない女の子を連れてきて……。

 

ルールの中で動いていた毎日がきゅうに崩れてしまいます。

 

しっかりしなきゃいけない、がんばるしかない、そう思っている。

だから、気負わないひとをみると、イライラしてしまう。

 

完璧だから? しっかりしているから? だから私だけ、今、三人と、私の家族と一緒に頷き合うことができないでいる?

 

わたしはだれのために生きてるの?

 

ルールの輪をひろげても、死んじゃったり、ぶっ壊れたり、あんがい、しないものです。

こころがぎちぎちになってしまったときに、自分を振り返るために、なんどでも読み返したい一冊です。

 

弱くなりましょう、もっと、もっと。

 

 

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