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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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なまえで 「わたしをみつけて/中脇初枝」

 

施設で育ち、今は准看護師として働く弥生は、問題がある医師にも異議は唱えない。なぜならやっと得た居場所を失いたくないから。その病院に新しい師長がやってきて――。

 

当然のように、患者とその家族主体の医療を実践する師長を、はじめはみんな冷やかします。

やがて、医療現場のほころびがすこしずつ縫い合わされていくのですが、主人公はあることができない自分をみつけられたくない……。

 

現実は止まりません。だれの事情も待ってはくれない。

 

よく努力したんだね。すばらしいよ。

 

わたしたちはみんな、借りものの名札をつけている。

 

コンプレックスを抱えた大人の、再出発の物語です。勇気がみつかります。

きっと、「ねえ」とか「おい」ではなく、だれかの名前をよびたくなる、一冊です。

 

あなたらしさを許せないときにおすすめです。

 

わたしをみつけて

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ニューヨークのとけない魔法 (文春文庫)

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