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いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がだいすきな25才が、 あんな本や、こんな本を、紹介します。

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だれにも代りはつとまらない 「座敷童の代理人/仁科裕貴」

 

作家として人生崖っぷちな妖怪小説家・緒方司貴(おがたしき)が訪れたのは、妖怪と縁深い遠野の旅館「迷家壮」(まよいがそう)。座敷童がいるという噂の旅館に起死回生のネタ探しに来たはずだが、なぜか「座敷童子の代理人」として旅館に集まる妖怪たちのお悩み解決をすることに!? 

 

個性豊かな妖怪たちと、おなじく、一筋縄ではいかない旅館の人々。ネタ探しをするには、この日常は忙しすぎます。

 

この小説だけは、絶対に成功させなくてはならない。

 

わたしたちはいつだってがんばりたい。

 

キャラクターとエピソードにほんわかするだけじゃない、人知を超えたものとの不通・邂逅、いやおうなく訪れる別れ。胸、締め付けられます。

妖怪も人も、永遠にここにいてはくれません。いなくなった存在の代りには、だれもなれないけれど、わたしたちはわたしたちにできることを、いまある力でがんばりたいのです。せいいっぱい。

 

歩き出したいひとにおすすめです。やってごらん、と、背中を押してくれる一冊。

 

注意 謎はひととおり解かれますが、シリーズはつづきます。 

 

  

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